作家略歴〜プロフィール〜

  • HOME
  • >
  • kokyuuhakubutsuin

北京・故宮博物院

 かつて紫禁城と呼ばれ中国の首都・北京の中心に位置し、世界最大規模(東西753
m、南北961m)の皇宮だった。
1368年から約550年にわたり中国を当時した明・清王朝のうち24人の歴代皇帝が居
住。清朝最後の皇帝・宣統帝負溥儀の生涯を描いた映画「ラストエンペラー」(1987年
公開)では、宮廷の儀式や生活の場面が、紫禁城内で撮影された映像や荘厳なサント
ラによってリアルに再現されました。
 清朝滅亡後は瀋陽にある離宮とともに故宮博物院として、明・清両宮廷(中国歴代王
朝)ゆかりの絵画、工芸、服飾、宝飾など、日本の「国宝」に相当する国家一級文物を含
む名品約180万点を収蔵・展示する施設となりました。
この北京・故宮博物院に作品「赤川の滝-秋の音」が収蔵されました。


”秋の協奏曲”が画面から鮮明に聞こえてくる

北京・故宮博物院開院70周年特別賞受賞収蔵作品「赤川の滝ー秋の音」




 客観的に言えば、滝の音は一年を通して同じであるはずだが、その滝を囲む環境によっては、音色が美妙に変化する。"秋の協奏曲"とも言えようこの絵の力強いソリストは、滝。そのソリストの音を和らげたり、包んだり、浮き立たせたりするのは、秋の音色の伴奏である。眺める絵というよりも"聴く"えである。また聴けば聴くほど、はっきりと表現されていなくても、伴奏の中に含まれている小さな要素までが、鮮明に聞えてくる。
文:リッカルド・アマデイ

特別賞 受賞

訳文