
受賞審査評 耶馬溪風物館内 歴史資料館
現代の都市空間を彩るうえで、大壁画の表現とはこのような劇的な効果をもたらす。
この大作は、描くことへのプリミテイブな衝動を理知性に依って調整し
総合的な高水準の表現を成し得ている。
近年インスタレーションとしての塀画の新たな検証が数多く行われているがこの作品については、もっと伝統的な価値観を感じる。壁画作品にとって最も重要な課題の例をここに
見る。以上の理由をもって今回の大賞受賞にふさわしい作品として選出した。


大分県耶馬渓町耶馬トピア歴史資料館壁画制作(巾4m、長さ9m)